この記事ではCloudflareが提供をはじめた超高性能なDNS「1.1.1.1」を使ってネットを爆速化する方法を紹介します。
DNS(Domain Name System)というのはドメイン(.comや.jp)のサイトのIPアドレスを照会するシステムです。
一般的にはISP(Internet Service Provider)という、いわゆる「eo光」や「auひかり」「NURO光」などネット回線を提供しているプロパイダのDNSサーバーが使われているのですが、これらを変更することでこの作業を高速化してページ読み込みの速度を上げることができます。
もくじ
1.1.1.1とは
DNSには「Google Public DNS」や「OpenDNS」などがあるのですが、2018年4月1日に新しくCloudflareが提供する「1.1.1.1」という新しいDNSがスタートしました。
CDNサービスで有名なCloudflareが提供している「1.1.1.1」はログを保存しないレベルの高いのプライバシー保護と高速な応答速度が特徴の無料DNSサービスです。
他のサービスとの違い
頑固なセキュリティ保護
ISPでは、接続したサイトやメールの内容など送信されたデータを見ることができます、なのでサイトにアクセスしたログが全て見れてしまうということなのです。
それらの情報を基にターゲット広告の標的にされたりそれらを販売したりするところもあるかもしれません。
1.1.1.1は、IPアドレスを記録したりログを残したりしません。毎年、それらのシステムを監査するKPMG社がその安全性をチェックしています。
それにCloudflareはそれらの情報を保存する必要はありません、なぜなら本来のサービスはCDNがメインなので、それらの情報は不要だからです。
トップレベルの応答速度

(画像 : https://www.dnsperf.com/#!dns-resolvers)
これはDNSPerfというDNSの速度を公開しているサイトなのですが、1.1.1.1がGoogleの3倍近く速い結果になっています。
さすがCloudflare、CDNでは巨大なトラフィックを処理できるだけあって応答速度も凄いです。
日本のISPですと、夜の混雑した時間帯のページ読み込みが遅くなるといったことがあると思うのですが、DNSを使うことでそれらも回避することができます。
海外ISPだと頻繁にDDos攻撃を受けてネットに繋がらないといったこともあるようです。日本はその点ではまだ優れているのではないでしょうか。
設定方法が丁寧に解説されている
公式サイトにはiPhoneやMac、Android、LinuxなどのDNSの設定方法が記載されています。
ルーター側で設定することで、接続する機種全てに対応することができるようですがこれは上級者向けです。
私は、それを試してルーターを初期化する事態に陥り、1日ネットが使えない状態になりました(苦笑)
アプリをインストールして簡単にセットアップをすることができます。
DNSを変更する設定方法
WindowsでDNSを「1.1.1.1」へ変更する方法を解説していきたいと思います。
公式サイトに解説と動画が載っていますので、そちらを参考にしても構いません。
元の設定のスクリーンショットなどを残しておくことを推奨します。
Windowsでセットアップする
コントロールパネルを起動する
まずはじめにコントロールパネルを起動しましょう。
Windows10の方は、右下のアプリケーション検索から「コントロールパネル」もしくは「controlpanel」と入力したら候補に出てくると思います。
次に「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。
すると上の画面に移るので、ここでは「ネットワークと共有センター」をクリックして次のStepに進んでください。
ネットワークの設定を変更する
赤線で囲ってある部分の「ローカルエリア接続」をクリックしてください。
ここは回線の種類などによって変わる可能性があるので、「ローカルエリア接続」と書かれてなくても大丈夫です。
クリックすると、新しくウィンドウが表示されて画像みたいな感じの情報が出てくると思います。
ここで「プロパティ(P)」をクリックして次のステップに進んでください。
もし管理者アカウントでログインしていない場合は、パスワードを入力する必要があります。
IPv4とIPv6のDNSを変更する
ネットワークのプロトコルは主に2種類「IPv4」と「IPv6」というものがあります。
これらはIPアドレスの認証方式のことで、IPv4は32bit、IPv6は128bitの数値で構成されています。
詳しくはコチラの記事へ
ISPによって、IPv6に対応しているかは分からないのでこの記事ではIPv4とIPv6の変更方法を解説します。
対応しているか分からない方はどちらも設定しておくといいでしょう。
IPv4編
「インターネット プロトコル バージョン4 (TCP/IPv4) 」を選択してプロパティ(R)を押すとこのような画面が出てきます。
次に「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を「次のDNSサーバーのアドレスを使う」に変更してください。
そして優先DNSサーバーに「1.1.1.1」代替DNSサーバーに「1.0.0.1」を入れてOKを押してください。
IPv6編
同じように次は「インターネット プロトコル バージョン6 (TCP/IPv6) 」を選択してプロパティ(R)を押してください。
次に「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を「次のDNSサーバーのアドレスを使う」に変更してください。
そして優先DNSサーバーに「2606:4700:4700::1111」代替DNSサーバーに「2606:4700:4700::1001」を入れてOKを押してください。
これでネットに繋がれば、設定完了です。お疲れ様でした!
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はCloudflareの「1.1.1.1」を紹介しました。
他にもGoogleやNortonもDNSを提供しているので、比べてみても良いかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます、DNSを使ってみなさんも快適なネットライフを~。